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人情を感じた名古屋栄交差点

9月11日、栄久屋大通公園で開かれたイベントの帰り道、交差点の向こう側で数人の若者と道路に倒れている人の姿が目に入った。
変わりかけた信号を急いで渡り倒れている女の子に声をかけた。「大丈夫?」女の子は頷いた。意識あり。まずは良かった。そばにいた若者(仲間)に「いつから?」と聞くと「いま、急に自分にもたれかかるように倒れました」。この若者たちはボランティアの呼びかけでカードを掲げて辻立ちしていた様子だった。おそらく熱疲労ではないかと思いながら、とにかく回復体位にして意識を観察し続けた。私「救急車よんだ?」 仲間「はい、いま呼びました!」
 


まもなく現場近くの銀行の方がAEDをもって駆けつけてくださった。「これ使ってください!」 私「ありがとうございます」そういって、すぐに使える位置に置いた。交差点だったので通行人が心配そうにみていく。仲間の二人にできるだけ通行人の視線に晒されない位置に座ってくれるよう頼んだ。倒れた子の頭に私の帽子を挟み、マスクを開放して、ゆっくり呼吸するように促した。幸い意識は大きくダウンしていない。「これ、よかったら!」と自転車に乗った男性が冷たいお水を差しだした。「これ、いまそこで買ってきた封切ってないやつだから、、、」と心配そうに渡してくれた。私「ありがとうございます」と受け取ってとりあえず近くに置いた。女の子に「もし自分で飲めるようなら教えてね」と女の子はゆっくり頷いた。 

間もなく救急車のサイレンが聞こえはじめ、救急隊が到着。私「意識あり。8分前に倒れたようです」。救急隊員が素早くストレッチャーに乗せて車内へ移動。第二次救護措置につながった。 

仲間の緊急時に的確に通報した友達、AEDを提供してくださった銀行の方、お水を買ってきてくださった男性、それぞれが自分事として「行動」してくださった。人の思いやりと人情に触れて心が熱くなった。倒れた女の子が無事に回復されることを祈っている。AEDは私が頼んだわけでなく、銀行の方が自主判断で運んでくださった。間違いなく救急救命救護の段取りを熟知されていた。立派な方、そして立派な企業だと感動した。そして、あらためて弊社が取り組んでいるMFA救急救命救護法講座の重要性を実感した